こんにちは。はまよこ夫婦です。
日系大手文系システムエンジニア夫と日系大手総合職メーカー妻の20代共働き夫婦が「はまよこ夫婦のゆるキャリ暮らし」というブログを運営しています。
年に1回くらい読んだ本を振り返っていこうと思います。
社会人生活も5年目に突入し、読書の習慣が復活してきました。毎週2~4冊を読む生活を続けていて、2021年は170冊の本を読むことができました!
読んだ中で、特におすすめしたい本を紹介します。図書館で借りた本も多いので、少し古い本も混ざっていますが、予約なしで借りやすいのでいいかも。
本記事では、2021年に読んだ中で、特におすすめしたい本を10冊紹介します。
▼2022年の記事もどうぞ
【小説編】2021年に読んだおすすめの本 10選
小説は当たりの本が多くて選ぶのが大変だった…。
スモールワールズ
小説部門で圧倒的に印象に残っているのが、スモールワールズ。
家族を中心とした短編5作なんですが、どれもテイストがかなり違います。すべて違う作者が書いた。と言われても信じてしまいそうな感じ。
作者の一穂ミチさんはBL界の人なんですが、凪良ゆうさんといい、BL出身の人は人の感情を描くのが本当にうまいよなあと。
短編同士がすこーしずつ繋がっていて発見すると、お!ってなります。伊坂幸太郎さん好きな人はハマるんじゃないかなあ。
流浪の月
BLの一穂ミチさんを紹介したので続けて、凪良ゆうさんの流浪の月。
2020年本屋大賞受賞第41回(2020年)吉川英治文学新人賞候補作で、2022年に広瀬すずさんと松坂桃李さん主演で映画化されるのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
ネタバレ書かずに感想書くのが難しい小説なのですが、人間関係の難しさ、世間の決めつけやレッテルの怖さ、人と違うことの抑圧なんかがうまく描かれています。
文句なしに面白いです。
線は、僕を描く
美しい小説が読みたいならダントツでおすすめしたいのが、線は、僕を描くです。
2020年本屋大賞ノミネート作品で、水墨画をテーマにした小説です。
登場人物の紡ぐ言葉と著者の描写がとにかく綺麗で惹かれます。
主人公の大学生、青山くんは常に自問自答をして、水墨画を通して、生きることの本質に近づいていきます。
「水墨の本質はこの楽しさだよ。挑戦と失敗を繰り返して楽しさを生んでいくのが、絵を描くことだ。」
などなど心に残る名言も連発。マガジンで連載していた漫画もおすすめです。
きのうのオレンジ
私たち夫婦が今年もっともハマった作者、藤岡陽子さんのきのうのオレンジです。
突然、癌宣告された33歳独身男性が主人公の少し重いテーマの小説。
ただ、登場する登場人物はみんな前向きで、心温まる家族の物語です。
看護師の藤岡陽子さんだからこそ書ける視点が随所にあり、生や死について考えさせられる小説でした。
ハグとナガラ
コロナ禍で旅行したい欲がMAXになった人は、原田マハさんのハグとナガラを読んで落ち着きましょう。
40歳を過ぎてから始まった女性2人の友情旅。
自分も会社を引退したり、子どもが大きくなったら、友達となんの気兼ねもなく旅したいなあ。
旅行のお供に携えてほしい小説です。
きみは赤ちゃん
出産を経験した人も、これから経験する人も、出産なんて無縁!という人もみんな読んでください。
続いて、芥川賞受賞作家で35歳ではじめての出産をした川上未映子さんのエッセイです。
つわり、マタニティー・ブルー、出生前検査を受けるべきかどうか、心とからだに訪れる激しい変化、そして分娩の壮絶な苦しみ……など妊娠~出産~子育て中に起こるさまざまな出来事が川上さんの卓越した表現力で描かれます。
読み物として単純に面白いです。ぜんぜん固くなく、語りかけてくる口調なのでどんな人にも読みやすい本だと思います。
▼音声配信でも話してます
逆ソクラテス
伊坂幸太郎さんの中でもかなり好きだった本書!
これはまじでみんなに読んでほしい。本当に面白かった(ボキャ貧)
「僕は、そうは、思わない」
日常生活にはびこるありとあらゆる先入観や大人の悪しき習慣たちを軽快に飛び越えてゆく、テンポの良い短編集です。
こちらあみ子
「花束みたいな恋をした」で今村夏子のピクニックを読んでも何も感じない人なんだね、っていうシーンがあまりに気になって読みました。
はい、癖つよ小説です(笑)
第26回太宰治賞、第24回三島由紀夫賞受賞の異才のデビュー作らしいです。
理解できるかできないか、感情移入できるかできないかはあなた次第。私は保証しません。
medium 霊媒探偵城塚翡翠
とにかく事前知識を入れずに読んでほしいミステリ。
第20回本格ミステリ大賞受賞、2020年本屋大賞ノミネート。
色々語りたいんですが、ネタバレしたくないので、読み終わった人、DMで語りましょう(笑)
印象に残る作品だったし、ミステリ好きにおすすめです。
マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ
ゆったりと癒されたい読書をしたいときはマカン・マランで決まり。
全4部作で外れなし。
舞台は夜食専門の賄いカフェ「マカン・マラン」。元エリートサラリーマンにして今はドラァグクイーンとなった店主が、訪れる1人1人の話を聞き、顔色を見て、それぞれに合う料理やお茶を食後に処方してくれる知る人ぞ知るカフェ。
短編ごとにお悩みを抱える主人公が変わるんですが、どの悩みもリアルで共感します。
2021年に読んでよかった小説は?栄えあるベスト1位は?
せっかくなので2021年ベスト小説を決めたいと思います!栄えある1位は?
手のひらの音符
2021年のベスト小説は、私たち夫婦が今年もっともハマった作者の藤岡陽子さんの、手のひらの音符です。(藤岡陽子さんの小説の中でもイチオシです。)
現代と回想が交互に描写される小説。
服飾業につく水樹45才独身が主人公で、幼馴染の三兄弟や先生との思い出を振り返りながら現代に活力を見出していきます。
発達障害やネグレクト、突然の死など重いテーマを扱いつつも、終盤に向けて引き込まれていく展開です。
どうなる?どうなる?と読み進めてしまうこと間違いなし。万人におすすめしたい小説です。
まとめ:マイペースに読書を続けましょう!
1冊でも気になる本は見つかりましたか?
本記事では、20代共働き夫婦が2021年に読んだ本の中からおすすめの小説を10冊紹介しました。
どれも面白い小説なので、まだ読んだことがないものがあれば、ぜひチェックしてみてください(^^)/
▼ビジネス書も紹介しました
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▼音声配信でも2021年に読んだ本について話しています
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