- 無痛分娩が気になっているけど実際の体験談が知りたい
- 費用って実際はどのくらいかかるものなの?
- 計画無痛分娩のメリットやデメリットは?
無痛分娩・計画無痛分娩はご存知でしょうか?
無痛分娩は出産方法の1つです。簡単にいうと「計画無痛分娩」とは、あらかじめ分娩する日を決めておいて、その日に陣痛促進剤を使って陣痛を起こし、人工的にお産を始める無痛分娩の方法です。
私は27歳の初めての出産時に計画無痛分娩をしました。(厳密に言えば、計画前に陣痛がきたので、予定日より前に無痛で出産しました)
欧米では既に無痛分娩が主流となっている国が少なくありませんが、日本ではまだあまり普及していないのが現実です。
私たちも初めての出産にあたり、分娩方法をどうするかはたくさんの文献やWebサイトを調べました。
その中でも参考になったのが、実際に無痛分娩で出産をした先輩たちの体験談です。
この記事では、27歳で初めて出産・計画無痛分娩を体験したはまよこ夫婦が実体験をもとに無痛分娩について紹介します。
計画無痛分娩とは?
では、どんな出産方法があるかを解説していきます
代表的な3つの出産方法について
まずはメジャーな出産方法を紹介しますね。
出産方法には大きく分けると、自然分娩、無痛分娩、帝王切開の3つあります。
自然分娩
1つ目は自然分娩です。
いわゆる日本で1番割合の高いもので、医療行為を行わない普通分娩のことです。
帝王切開
2つ目が帝王切開です。
帝王切開は出産時にトラブルが起きた場合に緊急で行うことが多いです。
母体が感染症のため、自然分娩を行うと赤ちゃんに感染の危険がある場合や、逆子など自然分娩での出産が難しいことがあらかじめわかる場合は、事前に帝王切開をすることを決めておくこともあります。
無痛分娩
そして3つ目が無痛分娩です。
麻酔を使って分娩時のさまざまな痛みをやわらげる出産方法で、一般的に「硬膜外麻酔」を使用します。
背骨のところにある「硬膜外腔」という場所に細くて柔らかい管を入れ、そこから麻酔薬を注射する方法で、痛みをやわらげることができます。
日本は硬膜外麻酔を利用した無痛分娩の割合はまだまだ低いです。
日本産科麻酔学会のホームページの「無痛分娩Q&A」には日本と海外の無痛分娩普及状況が掲載されています。
2016年の日本の硬膜外無痛分娩率はなんと6.1%です。
一方、海外、特に欧米では無痛分娩が一般的です。
アメリカ73.1%、フランス82.2%、イギリス60%、ドイツ20~30%と日本に比べて無痛分娩率が非常に高いのが特徴です。
計画無痛分娩とは?
では無痛分娩の一つである、計画無痛分娩とは何なの?という疑問にお答えしていきます。
「計画無痛分娩」とは、あらかじめ分娩する日を決めておいて、その日に陣痛促進剤を使って陣痛を起こし、人工的にお産を始める無痛分娩の方法です。
日本では多くの病院で、あらかじめ分娩日を決める、計画無痛分娩の方法がとられています。
欧米では、自然に陣痛が来て、お腹が痛くなったときに硬膜外無痛分娩を始める方法が一般的ですが、日本では計画無痛が主流です。
なぜなら、現在の日本では365日24時間硬膜外無痛分娩に対応できる体制が整っている施設が少ないからなんですよね。
なので、無痛分娩をしたい!と思ったら病院はかなり限られてきます。
早めに調べる必要がありますね。
計画無痛分娩のメリット・デメリット
次に計画無痛分娩のメリット・デメリットを紹介しますね
計画無痛分娩のメリットは?
計画無痛分娩のメリットは大きく4つです。
陣痛、出産時の痛みが軽くなる
まず最大のメリットは自然分娩に比べて「痛くない」ことですよね。
痛みを和らげることで出産への恐怖と痛みによるストレスが緩和され、お母さんが落ち着いて出産に臨めるというメリットがあります。
わたしは痛みに弱く、出産が恐怖でしかなかったので、初めから無痛分娩ができる病院を探していました。
痛みに弱い・出産の痛みを我慢できる気がしない、という人は選択肢にいれていいのかと思います。
産後の回復が早くなる
無痛分娩は陣痛中の体力を温存することができるため、産後の回復が早くなると言われています。
「リラックスしてお産できた」「体力の消耗が少ないので産後の回復が早かった」
わたしの周りの無痛分娩経験者も産後の回復が早く、1ヶ月健診で驚かれていました。
もちろん痛みや回復具合は個人差がありますが、自然分娩よりも体力の消耗が少ないことが多いと思います。
予定日を決められる
予定日をある程度決められるため、心の準備ができるのがメリットです。
いつ陣痛がくるかわからなくてそわそわする、ということがなくなります。
予定日が決まっていると里帰り出産している場合に、パートナーや親の都合をつけることができたり、仕事や産休に入る調整もしやすいかと思います。
麻酔投与のタイミングを逃しづらい
麻酔投与のタイミングを逃さないことも計画無痛分娩のメリットです。
陣痛が起こってから対応する通常の無痛分娩では、お産が進みすぎて麻酔が間に合わないことがあります。
また麻酔前にいきみすぎて背中に針が入らず麻酔が使えなかったりする場合があります。
計画無痛分娩では陣痛を起こす前に麻酔の準備が整えてあるため、このような麻酔投与のタイミングを逃すという事態を避けることが出来ます。
計画無痛分娩のデメリットは?
計画無痛分娩のデメリットは大きく3つです。
無痛分娩・計画無痛分娩に対応している産院が少ない
無痛分娩・計画無痛分娩に対応している産院はとにかく少ないです。
私たちの地域には、無痛分娩を実施しているのは2つの産院しかなく、非常に選択肢が少ないことを感じました。
試しにGoogleで「ご自身が住んでいる地域 + 無痛分娩」で調べてみてください。
きっと実施している病院の少なさに驚くはずです。都内であればまだ選択肢はありますが、地方だとなおさら少ない傾向があります。
近くに無痛分娩ができる産院がないと、なかなか選択肢にいれるのは難しいですよね。
必ずしも予定通りの分娩になるとは限らない
計画無痛分娩でも必ず予定通りに分娩を進めることができるわけではありません。
計画無痛分娩では陣痛促進剤を使って陣痛を起こし分娩を促します。
陣痛促進剤を使っても陣痛が起こらない、なかなか子宮口が開かないなどの問題が発生することありえます。また母体に問題が発生し緊急帝王切開になるなどのリスクもゼロではありません。
計画だから必ずその日に産まれる!というわけではなく、その日に産まれない可能性があることもリスクとして考えておきましょう。
麻酔の副作用のリスクがゼロではない
無痛分娩のデメリットとして麻酔の副作用があげられます。
足の感覚が鈍くなることや足の力が入りにくくなったり、血圧が下がる、尿意が弱くなる、尿が出しにくい、熱が出る、かゆみが出るなどの副作用がでる可能性があります。
重篤なリスクになる可能性は限りなく低いとは言われていますが、リスクはゼロではありません。知識として知っておくことは重要です。
実際に無痛分娩をするかは、必ず専門の産科医に相談して、自分と家族が納得してから進めてくださいね。
計画無痛分娩の費用はどのくらい?
無痛分娩の費用は、健康保険を利用することができないため、基本的に自己負担となるため、自然分娩よりは高くなる傾向にあります。
病院によって無痛分娩・計画無痛分娩で値段は大きく変わります。
私たちの例でいうと、計画無痛分娩のプラス費用は10万円ほどでした。
ただし結局、計画をした日に息子さんは産まれず土日の計画外の時間に産まれたので当初予定のプラス30万円ほどになってしまいました。
最新のデータは確認できなかったのですが、平成16年の日本産科麻酔学会は会員が所属している分娩し施設を対象に無痛分娩についての調査によるとプラスでかかる費用は個人施設で0~5万円、一般総合病院で3~10万円、大学病院では1~16万円という報告があります。
出産の日を操るのは難しいので、予想よりかなり高くつくのは想定したほうがいいですね。
はやく日本も保険全適用で無償になってほしいです。
計画無痛分娩の体験談
私が実際に経験した計画無痛分娩のタイムスケジュールや経験談は次の記事で紹介したいと思います。
まとめ:知識として分娩方法を知っておきましょう!
本記事では計画無痛分娩のメリット・デメリット・費用を紹介しました。
妊娠・出産は正しい知識がないと慌ててしまいます。そして学校ではなかなか教えてくれないので、自分で知識を取りにいくしかありません。
経験者の体験談など日頃からぜひ情報収集をして、夫婦・パートナーと話し合ってみてください。
音声配信でも夫婦対談形式で妊娠~出産の体験談について話しています。
とってもリアルな体験談なので、ぜひ聞いてみてください!
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