こんにちは。はまよこ夫婦です。
日系大手文系システムエンジニア夫と日系大手総合職メーカー妻の20代共働き夫婦が「はまよこ夫婦のゆるキャリ暮らし」というブログを運営しています。
私たち夫婦は読書が大好きで毎年100~200冊程度の本を読んでいます。2022年は、育児はもちろん、職場復帰などのライフイベントがある中、146冊の本を読むことができました!
せっかくなので、年に1度は、読んだ本を振り返っていこうと思います。
本記事では、2022年に読んだ中で、特におすすめしたい本を10冊紹介します。
1冊でも面白いなと思える本に出会える読者の方が増えますように!
▼2021年の記事もどうぞ
【小説編】2022年に読んだおすすめの本 10選
小説は超絶面白い本が多くて選ぶのが大変だった…。
自転しながら公転する
小説部門でかなり印象に残っているのが、山本文緒さんの「自転しながら公転する」です。
茨城県のアウトレットのモールのアパレル店で働く32歳非正規OLの人生の物語。
ただの恋愛小説ではなく、家族の介護や、中卒で自信が持てない弱さを指摘して詰める描写、ボランティアや介護に力を入れる彼に引け目を感じる描写など、印象に残るシーンがたくさん。
長編だけど読む進める手が止まらなくなること間違いなしの一冊です。
十の輪をくぐる
2冊目は、若手作家、辻堂ゆめさんの「十の輪をくぐる」です。
代表作の「あの日の交換日記」も面白かったですが、本作も負けず劣らず面白かったです。
テーマは、オリンピック。1964年と2020年の東京オリンピックをテーマに現代と過去がリンクし、家族の形を通して、丁寧に描かれます。
伏線が散りばめられており、先が気になること間違いなし。
ただ認知症と介護、子どもと老人への虐待などのトピックがあるので、苦手な人は注意です。
ワンダフル・ライフ
3冊目は、丸山正樹さんの「ワンダフル・ライフ」です。
ちょっとこの本は前情報入れたくないのですが、とにかく読んで欲しいです。
テーマは、介護です。とんでもなく面白いので、騙されたと思って読んでみてください。
オーストリア滞在記
4冊目は、中谷美紀さんの「オーストリア滞在記」です。
ドイツ人男性と結婚し、オーストリアの田舎で暮らす女優・中谷美紀さんの日記エッセイです。
中谷美紀さんの感性で綴られるオーストリア日記は、料理、庭仕事、語学学習などありふれたテーマでありながら、心に訴えてくるものがあります。
自然派な人、田舎暮らしが好きな人、ヨーロッパに憧れがある人、芸術・音楽が好きな人におすすめです。
52ヘルツのクジラたち
5冊目は、町田そのこさんの「52ヘルツのクジラたち」です。
2021年本屋大賞・受賞作なので、知っている方も多いのではないでしょうか?
虐待、介護(ヤングケアラー)、トランスジェンダーなどなど、現代でも議論が起きやすいトピックを扱い、うまく小説としてまとめています。
町田そのこさんの本は、甘く、切なく、温かい、そんな気持ちにさせられます。
おすすめです。
羊は安らかに草を食み
6冊目は、宇佐美まことさんの「羊は安らかに草を食み」です。
本著は「戦争」や「認知症」がテーマの1つなので、少し重い小説です。
日本の悲しい過去や、認知症という現代の課題が盛り込まれています。
ただ、暗いだけではなく、親子や友人同士の愛なども存分に感じることができます。
読み応えのある一冊です。
お探し物は図書室まで
7冊目は、青山美智子さんの「お探し物は図書室まで」です。
明るく楽しい気持ちになりたい人におすすめなハートウォーミングな小説です。
町の小さな図書室を舞台に、一風変わった司書さんが大活躍する小説です。
人生に悩みや不満が溜まっている男女が、司書さんの選書をもとに、苦難を乗り越えていく様は、読んでいて爽快感があります。
「マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ」のドラッグクイーンが好きな人は絶対にハマること間違いなしです!
臨床の砦
8冊目は、夏川草介さんの「臨床の砦」です。
「神様のカルテ」で有名な医師で作家である夏川草介さんの自らの経験を綴った小説です。
感染症指定医療機関でコロナ禍の最前線に立ち続ける現役医師の経験を、まったくの素人でもその場にいるかのように臨場感溢れるタッチで描く本作は、全国民に届いて欲しいと思いました。
コロナは少し落ち着いてきたと思われがちですが、最も悲惨だったときの現場の状況を知っておくためにも、読んでよかったなと思います。
小説としても、とてもハイレベルな完成度の作品です。おすすめです。
ある男
9冊目は、平野 啓一郎さんの「ある男」です。
万人にはおすすめしにくいのですが自分は好きだった本です。
「愛していた夫がまったくの別人だったら」
こんな奇想天外なテーマで語られる小説です。
愛に産まれや育ちや過去は関係あるのか?と文学的に考えさせられる小説です。
文学が好きな人、時間のあるときにじっくり読むのにおすすめです。
赤と青とエスキース
10冊目は、青山美智子さんの「赤と青のエスキース」です。
「お探し物は図書室まで」に続いてランクイン。
メルボルンの若手画家が描いた1枚の「絵画(エスキース)」を中心にさまざまな人生が重なり合っていく小説です。
散りばめられた伏線も意外と気づかなかったりして、ぐっときます。
また大人になったら読みたくなるかも。かなり、心に残る本でした。
2022年に読んでよかった小説は?栄えあるベスト1位は?
せっかくなので2022年ベスト小説を決めたいと思います!栄えある1位は?
ミュゲ書房
2022年に読んで、1番面白かった小説は、伊藤 調さんの「ミュゲ書房 」です。
初めて読む作家さんかつ前情報なしで読みましたが、大ヒット。
大手出版社を辞めた編集者が北海道の田舎で祖父母の本屋さんを継ぐ話。
ストーリーや展開はわりと読めるんだけど、それでも先が気になるし、読みやすいし、面白いです。
読書メーターで感想を書いたら、作者の伊藤さんからも直接コメントいただけて感激でした。
小学生でも読めるような明るく真っ直ぐなお仕事小説。
疲れた時とか、ハッピーになりたい気分なときにおすすめです!
まとめ:マイペースに読書を続けましょう!
1冊でも気になる本は見つかりましたか?
本記事では、20代共働き夫婦が2022年に読んだ本の中からおすすめの小説を10冊紹介しました。
どれも面白い小説なので、まだ読んだことがないものがあれば、ぜひチェックしてみてください(^^)/
▼ビジネス・実用書も紹介しました
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